こんにちは。えのこです。
皆さんはノット留めという言葉をアクセサリー作りの際に聞いたことはありませんか?またはオールノットという言葉も聞いたことがあるかもしれませんね。
今回はノット留めの技法や、利点などをご紹介していきます!
ノットとは?ノット留めについて詳しく解説します!
ノットとは?という方はこちらからご覧ください!
ノット【not】=否定 の意味ではありません!!
ノット【knot】=結び目という意味をアクセサリー作りではよく使うんです。
あこや真珠や淡水パール、天然石のネックレスによく使われる技法です。パールの間に糸の結び目があるのがわかりますか?こちらのネックレスはパールを通しては結んで...を繰り返した物になります。
これらを一粒ごとに結んでを繰り返したネックレスをオールノットといいます。
また、他にもこのように留め金具の傍の数個だけノットを施している物も見かけます。
珠を通す度に結び目を作るなんて、とっても手間がかかっていますよね?ワイヤーに珠を通しただけなら、60cmなら20分ぐらいで完成するのに、オールノットにしてみたら、なんと1時間半も掛かりました...
なぜ、こんな時間がかかることを行うのか?
その理由を次にまとめてみましたのでご覧ください!
ノット、オールノットの利点とは?3つに分けてご紹介!
ノットの利点その① 強度が高くなり、長く使える!
なんで、こんなに手間がかかることをするんだ...と思った方が多いかと思いますが、やはりノットを施した方が、より強度が出るのです!
結び目を多く作ることで、糸が伸び切らずにしなやかさを保ちつつも、固まってくれるので、珠の中の糸が擦り切れにくくなります。
それに、パール一つの両端に結び目を作ることで、どこかで糸が切れてしまっても結び目がストッパーになり、珠がバラバラになることはありません。ただ、糸に通しただけの状態で、ちぎれてしまうと、珠がすべて抜け落ちてしまいます。
特に、高級なあこや真珠や淡水パールなどは大粒の物になると重みも出てきて、糸がちぎれやすくなります。珠がバラバラになった際にすべて拾えれば、職人さんに頼んで修復はできますが、殆どの場合はコロコロと転がりなくなってしまいますよね。
そうならない為にも、ノットが施してあるネックレスは強度面では安心できる物になります!
ネックレスを長く使って欲しい。そんな思いが込められている様な気がしますよね。
ノットの利点その② ノットを施すことでしなやかな動きが出る!
こちらの画像をご覧ください。
左がワイヤーに淡水パールを通しただけのネックレスになります。40cm
右がオールノットを施した淡水パールのネックレスです。50cm
同じ高さからぶら下げてみたのですが、たるみ方が違うのがお分かりいただけるかと思います。
ホワイトカラ―淡水パールのネックレスはなんだかパール同士がぎちぎちしているのに対し、グレーカラーは滑らかに曲線を描いていますよね。
パール同士の間に結び目を作った事で隙間が出来る為、身に着けた時にパールの流れが自然体に見える様になります。ショートネックレスでもお勧めですが、ロングネックレスでオールノットを施せば、体の沿って曲線を作ってくれるので、より美しく見えるネックレスが作れます。
とても苦労はすると思いますが、その苦労がぶっ飛ぶほど質の良い物が出来あがりますよ。
ノットの利点その3 ノットを差し色に使うことが出来る。
私が作ったオールノットのネックレスですが、あえてピンクの糸を使い、パールの間にノットをすることで、差し色に使うことが出来ます。
糸もホワイトですと差し色が無く、フォーマル感が漂うネックレスが完成しますが、この様に糸をあえて違う色にして、ノットを作り差し色に使ってあげる事でカジュアルシーンでも使用できるネックレスが作れます!他にも糸自体が、グラデーションで染色されている物もある為、ノットしていくたびにグラデーションの色味が見えてくるのもとてもかわいくてお勧めです。
ノットが面白いデザインネックレスを作るヒントになりそうです!
まとめ ノットはとても奥が深い技法です。
いかがでしたか?少しでもノットの奥深さや良さを伝えられたらうれしいです。
特にノットを施すことで強度も出ますし、自然なネックレスの流れが出来るので、昔の人たちが高級素材で大切なネックレスを長く安心して美しく使える様に丁寧に作ったから生まれた技法だと思います。
やはり、つくるのに時間がとてもかかるので、なかなか挑戦しにくいかもしれませんが、一度時間が空いた時にでもオールノットに挑戦してみましょう。
きっと、思い入れのある素晴らしい物が出来あがると思います。是非チャレンジしてみてくださいね!